ミニマリストの合理的な生活

30代男性ミニマリストが人生の最適解を追求するブログ

ファーストリテイリングに勤めてよかったことは人時という概念を知ったこと

こんにちは、ミニマリストたくと(@mini_tact)です。

 

私はつい最近までファーストリテイリンググループの店舗で働いていました。

ファーストリテイリングとは、ユニ〇ロとかジー〇ーのグループですね。

 

たぶんファーストリテイリンググループには、働いてたときの内容話すな的な規約があると思うんで、あんまり細かくは話せないんですが。

私自身も、仮にもお世話になった会社のことを悪く言いたくはないし、評判を落とすようなことはしたくないですしね。

それに今回話すのは「よかったこと」ですし、もちろんしっかり考えて言葉は選ばせていただきます。また、当然ですが言っていけないようなことは発言を控えさせていただこうと思います。

 

さて、本題に入ります。

今回話すのは、人時(にんじ)というものについてです。

人時というものは、まあ他の会社でも使われるような用語なので話しても問題ないでしょう。

 

人時とは、『一人の人間が一時間に働く分の仕事量』のことです。

二人で二時間作業したら四人時ということですね。

「この作業、何人時あれば終わる?」「三人時あれば終わります。」

のように使います。

 

この概念を知ったこと、人時の大事さを身を持って体感したことが、私がファーストリテイリンググループで働いて一番よかったことかなと思っています。

 

 

 

人時の大切さとその理由

ファーストリテイリングのそれぞれの店舗にはとにかくとんでもねえ作業量があります。

入社する前には、「服を売る仕事って実際なにするか想像つかない」とか「なんか暇そう?」と思っていましたが、普通に毎日やることいっぱいでした。

週末だろうと平日だろうと作業量は多いです。むしろ週末の方が売り上げだけに集中していればいいので楽です。

 

そしてその作業はたいてい他の業務と同時並行で行わなければなりません。

商品を売り場に出しながら、レジに呼ばれたらレジを打ち、補正に呼ばれたらミシンでパンツの裾上げをします。

日によっては何度も何度もインカムで呼ばれるのでその度に作業は中断です。

 

一人時をちんたら無駄に使っていたら作業がとても終わらないのです。

 

そしてファーストリテイリングは、スタッフに対して絶対に絶対にぜーーーったいにサービス残業するなということを言ってきます。

まあいいことですよね?

(実際に店舗内でサービス残業が皆無だったのかと聞かれたら、それはノーコメントとさせていただきますが)

それもあり、とにかく職場にいる間に全ての作業を完結させなければいけないのです。

 

この作業は絶対に終わらせろと言いながら、〇時間以上は絶対に働くなと言われる。

とにかく毎月、毎週、毎日、「不可能を可能にしろ。」と言われている気分でしたね。

 

ただ、物理的にしょうがないものはしょうがないので、理不尽に怒られたりはしないですけどね(店長はばちくそ怒られてました)

 

ファーストリテイリングのスタッフは、笑顔で「いらっしゃいませ!」と言いながら、心の中では必死!必死!必死!です。

普通の感覚を持ったスタッフならば、きっとみんなそうです。FRあるあるです。

 

そんな環境でしたので、私は人時の大切さというものを嫌というほど知ることができました。

ファーストリテイリング大好き!

 

 

一人時は一定ではない

一人時は『一人の人間が一時間に働く分の仕事量』ですから、当然人によってその作業量は変わってきます。

人によっては1.5倍から2倍くらい変わってしまうんじゃないですかね?

 

計画の段階で人時を基準にするので、計画も大変です。

が、それはどんな会社だろうと人によって作業スピードが違うことは当たり前なので、仕方のないことでしょう。

 

ただ、「自分なら一人時で終わるのに」と思ったり、スタッフの作業スピードや計画に対しての進捗にイライラしだす人は出てきますね。

 

一時間で割り振られていた作業が終わらず、「なんで終わらなかったんですか?」と言われることもしばしば。

働くって素晴らしい!(別に怒られたり責められたりしているわけではないですからね。なんで終わらないかの理由を聞かれているだけです)

 

 

実際にFRグループで働きたいと思っている方へ

さて、ここまで私はFRグループを称賛してきたわけですが、人によっては大変そうな印象を持ったかもしれません。

 

ですが、そんなことはないです。

アルバイトの方でしたら、「時間が来たら帰れる」くらいの気持ちで十分やっていけます。(店舗による)

 

心配なのは、責任感を持った人はドツボにはまりやすいということです。

「一時間で振られていた作業なのだから、普通の人なら一時間で終わるということ」と作業が終わらなかったときに自分を責めたり、一度任されていた仕事があまり自分に振られなくなると、「他のスタッフより作業スピード遅いのかな」と考えたり、終わると思っていた作業が終わらず自分に無力感を感じたり。

 

人時という概念を知って、かつ責任感が強い人ほどメンタルやられちゃったりすることがあります。

そういう人を私も何人か見てきました。結局辞めてしまった方もいます。むしろ他のスタッフよりも仕事ができているのに。

そういう方にはとにかく気にしないこと、と言いたいです。

実際一人の人間の作業量なんて大して変わらないし、他のスタッフはそんなに気にしてないです。

あなたが自分を責めるのは、あなたの責任感が強いからです。

チームにはあなたのような責任感の強い人間が必要です。

 

また、人時という概念があるからこそ楽しいこともあります。

作業スピード、人時の大事さを知ったスタッフが集まっていますから、一時間で振られていた作業を30分で終わらせれば「もう終わったの?早いね!」と褒められることでしょう。

時間の大切さを知っているスタッフはとてつもなくありがたがられます。

 

今日中に達成できるのか?という目標をチームで協力してやりきったときには、その達成感は計り知れないことでしょう。

 

 

時間の大切さを知った

そんなこんなで、私はいかに一時間が、というより一分一秒が大事かを知ることができました。

一時間なんて、ちんたら過ごしていれば本当にあっという間に過ぎてしまいます。

逆に本当に集中して作業に取り組めば、一時間でもそれなりのことができます。

 

働いていたときは、いかに作業を早く終わらせるか効率を考えましたし、結局はスタートダッシュやとにかく手を動かすことが大事だったりします。

 

『仕事はできるかぎり早いスピードでするべき』ということを知ったことは、本当によかったことだと私は思っています。

 

ただ強制マルチタスクなのはリズム悪くて本当にイラつきますが。

 

 

最後に、ここまでこんなにもファーストリテイリンググループを褒めちぎってきたわけですけども、とりあえず消されないことを祈ります。

 

そういえば、退職時にもらう郵送用の封筒は半年以上期限が切れていました。