(2019年11月1日更新)
こんにちは、ミニマリストたくと(@mini_tact)です。
みなさんは車を所有するためのコストがいくらなのか、計算してみたことはあるでしょうか?
結論からお伝えしますと、車を所有するには月に3万円程かかります。
あらゆる金額を「どちらかと言うと安め」に設定しているので、これ以上にかかる可能性も十分にあります。
車を持つにあたって、いったいどういった部分にコストがかかるのか、そしてそれだけのコストをかけて所有する必要が本当にあるのかどうかということについて考えていこうと思います。
- 車を所有するにはどういったコストがかかるのか
- 車自体のローン代を含めると…
- そこまでして車を所有する必要があるのか
- 結論【車は本当に必要なのか?】
- 車を持たない生活をするにはどうするべきか?
- まとめ【車を所有するコストを考える】
車を所有するにはどういったコストがかかるのか
車を所有するには、主に
がかかります。
それぞれどのくらいの金額がかかるのか見ていきましょう。
車検料金
車検代ですが、自賠責保険と重量税は車検時にかかることが多いと思いますので、今回車検代に含めて計算させていただきます。
一度の車検でかかる費用を調べてみたところ、だいたい相場は10万円ほどのようです。
車検を行う場所や、乗っている車により料金は変わってくると思います。
大きな車を所有する方はもっとかかる方も多いです。
任意保険料
こちらも、保険の内訳、乗っている車、年齢などでかなり金額に幅ができるところですが、ここは年間5万円とさせていただきます。
年齢が低かったり、初加入だったりすると余裕でもっとかかります。
抑えようと思えば更に抑えることができますが、どちらかというと安めの保険料の設定になっている思います。
(私は20等級でゴールド免許で軽自動車ですがもっとかかっています。)
自動車税
普通車は排気量により自動車税が異なりますが、最低でも3万円ほどはかかります。
ここでは仮に一年間で3万円とします。
こちらは普通乗用車の最低額ですので、乗っている車によっては5万、6万とかかる部分です。
点検・修理等の料金
一年点検や、オイル交換等の費用をまとめて2年間で5万円と設定させていただきます。
タイヤなどの交換時期が重なるともっとかかることも多いですね。
大きく変動する部分です。
ガソリン代
一ヵ月で1万円かかるとして、一年で12万円!
計算してみると結構かかっていますね。
駐車場代
駐車場代は住んでいる地域により料金も違ってきますが、だいたい月5000円~1万円のようです。(都会だともっとかかるところもあるでしょう)
月7000円として一年で84,000円かかります。
すべて足してみると…
車検料金 50,000円(一年換算)
任意保険料 50,000円
自動車税 30,000円
点検等の料金 25,000円(一年換算)
ガソリン代 120,000円
駐車場代 84,000円
合計すると、一年間で車を所有するための費用は359,000円!
およそ36万円前後なので、一ヵ月に3万円の費用がかかっています。
車自体のローン代を含めると…
お気づきだとは思いますが、この一ヵ月3万円という金額には車自体の購入費用は含まれておりません。
車自体の購入費用は払い終わっている前提で計算をしました。
ですので、車のローンを返済中でしたら、月に4~5万前後、あるいはもっとかかるかもしれません。
Twitterやブログにて、「車を持たなくなってから面白いくらいお金が貯まる」というような意見も目にしますが、それも納得する金額ですね。
そこまでして車を所有する必要があるのか
さて、ここからある意味本題ですね。
そこまでのコストをかけて、果たして本当に車を所有する必要ってあるのでしょうか?
車を所有することで得られるメリット
まずは車を所有しているとどんな「いいこと」があるかを考えていきましょう。
- 好きな時に好きな場所に行ける
- 大きな荷物を運べる
- 雨に濡れずに移動できる
- 車を持っているとステータスになる
- 車・運転自体が好き
などがあると思いますが、好きな時に好きな場所に行けるというメリットが大部分を占めるでしょう。
地方では「一人一台」が当たり前
地方では公共の交通機関が都会ほど充実しておらず料金も高いです。また都会のように必要な施設が密集しておらず、目的地までの距離があることも多いため「田舎では車は必須」とされています。
「普通大人だったら一人一台、車を持っていて当たり前」くらいの感覚です。
それ故に、自分の収入をふまえて「収入の何%の割合のコストだったら車を持つ」といったような基準を持って車を所有している人はほぼいないです。
「みんな持ってるから」くらいの感覚で、思考停止状態で車を買って自分の生活を苦しめている方も多いと思います。
車はなかなかのワーキングプア製造機
こちらは私のツイートです。
地方は車が基本必須とされている。
— ミニマリストたくと (@mini_tact) June 14, 2019
地方民は「働くには車が必要」と考えると同時に「車を維持するために働かなきゃ」と本気で考えている。
車ってなかなかのワーキングプア製造機なんだよな。#ミニマリスト
これ信じられないけど本当の話なんですよね。かなり元も子もないことをしている方も実際結構います。
先日「手取り15万円」や「手取り14万円」のハッシュタグがTwitterでトレンド入りしていましたが、地方ではそのくらいの給料でも当たり前に車を所有し、月に3万円車に費やしているわけですから、それではお金が貯まらないのも当然と言えますよね。
情弱から搾取するようなことも…
車に関する仕事は技術職・専門職という感じで、一般の人の中には車に関する知識があまりない人も多いです。特に女性は「車のボンネットを開けたこともない」という方もいます。
車を修理に出して説明されたとしても理解できないので「そいうものなのか」と言われたままの金額払うということも多いです。
もちろん悪徳業者ばかりというわけではないですが、実際一度引き取って、別で見てもらうと全然安い金額を伝えられるというケースも正直あります。
車を運転するリスク
車を運転することには無視できないリスクがありますね。
- 人を轢くかもしれない
- 自分が死ぬかもしれない
運転時は細心の注意を払うのは当然なのですが、事実、日本では一年間で約47万件の交通事故が起きています。そして恐らく人が運転している限りは無くなりません。
車を自分で運転する限りはこういった危険は切っても切れない問題です。
自分が細心の注意を払っていたとしても、後ろを走るトラックの運転手が寝ていたらアウトというところが難しいところですよね(;゚Д゚)
結論【車は本当に必要なのか?】
結論、私は車は所有するべきではないと思います。
車を持たなければ一年で36万円の節約になるのですから、それならそのお金で一年に何回か旅行に行った方がいいのではないでしょうか?
ハワイ旅行へ4泊6日で行く場合、一般的なプランで12~15万円ほどで行けますので、車を持っていなければ年に2回はハワイに行けるかもしれませんよ。
近場で安く済ませれば毎月旅行に行けるかも!
ミニマリスト的な考え方をするなら「所有より経験」です。
また、個人的には車を持つメリットとリスクが釣り合っていないようにも感じます。
「車を持っていることでいくら稼げようが、どんなメリットがあろうが、命に関わるリスクがあるなら所有しない」という結論でもいいかなと思います。
車を持たない生活をするにはどうするべきか?
ここまでこの記事を読んでみて、「車のない生活ちょっと気になるかも」と思ってくれた方もいるかもしれません。
実際に車の無い生活を送るにはどういうステップを踏んでいけばいいのか考えてみましょう。
地方での車所有の現実
実際今どういう用途で車を使っているか考えてみましょう。
まず基本的には「通勤」「買い物」に車を利用している方が多いです。(特に地方では)
その他では「家族の送り迎え」「休日のお出かけ」「ドライブ」などが多いのではないでしょうか。
通勤の問題を解決する
まずは「電車」「バス」等の公共の交通機関を使うことを考えてみましょう。
地方では職場や自宅の近くに駅がないということも多いので、会社、勤務先のなるべく近くに住むことも正義と言えます。コストも抑えられるし、時短にもなります。
勤務先の近くに住めば、自転車・原付バイクでの通勤も可能です。
また、私の住む静岡ではタクシーの初乗り料金が1500m以内で700円です。
職場の1500m以内に住んでいて月22日出勤するとして、往復1400円×22で30,800円。なんと車を持つコストと大して変わりません。これは「車業界の不都合な真実」とも言えるかもしれません。
自分で事故を起こすリスクを無くせるわけですから、移動を全てタクシーにするのもありです。
買い物の問題を解決する
買い物と車問題の解決策は通勤問題よりも簡単です。
結論、ミニマリストになることです。
ミニマリストになれば圧倒的に買い物の回数が減りますし、大きなものを購入することはほぼないので、自転車でも十分買い物が可能です。
またネットで決まったものを定期的に購入すれば、買い物に行く必要すらありません。
ポイント等でもその方がお得です。ミニマルで完成された生活と言えます。
その他の車所有のメリットをカバーする
「休日のお出かけ」や「ドライブ」等レジャー系の用途でしたら、レンタカーを借りるという手段があります。
車を所有するよりはコストを抑えられますし、普段は乗れないような車にも乗れて気分もいいです。
「家族の送り迎え」は少し難しいですね、学校でしたら送迎バスのある学校があります。その他には公共の交通機関をなるべく利用するか、思い切ってタクシーを利用するのがいいでしょう。
原付バイクにするという選択
原付バイクの値段は新車で15万円~30万円くらい。中古ならもっと安く手に入ります。
燃費は鬼のように良く、車とは比べ物になりません。
ただ交通事故のリスクは減らないですし、むしろ生身の体が出ている分危険は大きいと言えます。
コストは抑えられますが、あまりおすすめとは言えません。
自転車にするという選択
平地に住む+自転車で移動する、がコスパ最強かもしれません。
晴れている日は自転車、雨の日はタクシーというのも断然車を所有するよりは安く済みそう。
電動自転車にするという選択
地方は坂が多いということもあります。
自転車ではちょっと厳しい場所では電動自転車という選択肢もあり!
まとめ【車を所有するコストを考える】
以上をまとめると、車はコスト面でもリスク面でもある程度覚悟を持って所有するものだと言えます。
しかし、多くの人がわりと気軽に所有しているのが現状です。
交通事故が多いのも、そういったことが原因の一つにあるかもしれませんね。
車をもたずに、その分の費用を経験や学びに費やす方が有意義だと私は考えます。