こんにちは、ミニマリストたくと(@mini_tact)です。
これからミニマリストを目指す方の中には、ミニマリストにデメリットはないのだろうか?と考える人もいることでしょう。
今回はミニマリスト生活をするにあたっての「落とし穴」について考えていきたいと思います。
- 「ミニマリストを辞めた」人の意見
- ミニマリスト生活を数年続けた私の近況
- 図書館と定額の動画サイトだけで満足できる人は結局全体の1%くらい
- セミリタイア・ミニマリスト生活には向き不向きがある
- ストレスのかからない生活はストレスになる
- しかしミニマリストを辞める理由にはならない
- まとめ【ミニマリストの落とし穴】
「ミニマリストを辞めた」人の意見
私自身はミニマリスト生活を素晴らしいものだと思っていますので、まずはミニマリストをやめてしまった人のブログや意見を見てみます。
「人生の難易度が下がる」とか「ストレスがなくなる」とか、良いことしかないように言われるミニマリストですが、それでも実際は「ミニマリストをやめた」という人も結構いっぱいいます。
- ミニマリスト生活がつまらない
- 人生の目的を失う
という理由が多かったですね。
実はこの辺の意見、正直私も「分かる」と思う部分があります。
ミニマリスト生活が完成してしまうと特にやることがない。欲しい物が特にない。
今の収入で十分に生活できる・もしくは多分に貯金もできるため、仕事を頑張ろうという気が起きない。出世しようなんて気持ち全くない。責任が増えるくらいなら今のままの給料で全然OK。
このような心境になったことは私も正直何度かあります。
ミニマリスト生活を数年続けた私の近況
私はこの一年、「奨学金をなる早で一括返済したい」という目標があったので、お金を使わないことを最優先に、本当にひっそりと生きてきました。食費は一日500円以下には抑えていましたし、人と会うとお金を使うので、土日の休みもほぼ外には出ずに一人で過ごしてきました。
そんな私の最近の発言は以下の通り。
「生きる目的がない」「みんな生きてて偉いな」「なにが楽しくて生きてるか分からない」「正直あと2年で死にますって言われても別にいいんだよなあ、問題は2年経ってもたぶん生きてるってことじゃん?」
一応言っとくと別に病んではいないので大丈夫です(笑) 私は結構自問自答を繰り返すタイプなんでデフォルトでこんな感じです(笑)
もともと友達が少なく、「友達いないけど全く困らないし、むしろ快適でよろしいと思う自分大丈夫かな?」と思っていた私ですが、初めて「友達が欲しい」と思った年でもありました。
私はわりと一人でも平気だし、むしろ一人でいることの方が好きだが、それでも年単位で一人でいると軽く精神が崩壊しそうになることを知った。人は人とコミュニケーション取らないといけないようにできているのかもしれない。
— ミニマリストたくと (@mini_tact) 2019年12月10日
ただそれを知って、逆に一人っきりで生き抜く方法を極めたくなった。
私の中で「生活費を給料の半分以下に抑え、残りを全て借金の返済にあてる」というのは「圧倒的に正しい行為」と考えていたのですが、圧倒的に正しいと思う行為をしていても心が追い込まれる感覚は多少あったんですよね。
とはいえ、奨学金返済のためにお金は必要だから結構仕事は頑張った。そしてそのため自分の自由な時間は以前より少なくなった。ということと、必要以上に節約をした。という部分もあるので、そこを直せば改善されることだと思います。
まあ、辛さを感じていても奨学金を返しきるまでということですね。
図書館と定額の動画サイトだけで満足できる人は結局全体の1%くらい
私の閉塞感はいずれなくなるとしても、「突き詰めすぎると心が追い込まれることがある」ということには気づいてしまいました。
先日目にして気になったツイートに「図書館と定額の動画サイトだけで満足できる人は結局全体の1%くらい」というものがありました。(元ツイート流れちゃいましたすみません)
よくミニマリスト界隈や、えらてんさんの「しょぼい起業で生きていく」、またYouTubeのホリエモンチャンネルでも「図書館や定額の動画サイトで十分に楽しめる時代、娯楽に費用はかからない」と言われてはいますが、そんな生活が続けられるのは一部だという意見にも少し納得できます。
もともと一人でいるのが大好きで、外出があまり好きではなく家が好きで、友だちも別に必要性を感じる自分ですら、一人でいることとお金を使わないことを徹底すると上記のような心境になったので、もともと外交的でアクティブな方なら、なかなか耐えられないんじゃないかなと思うわけです。
セミリタイア・ミニマリスト生活には向き不向きがある
全員にあてはまるとは言えませんが、セミリタイアやミニマリスト生活にはある程度向き不向きがあると言えるでしょう。
「セミリタイヤをしたが失敗した」という方のYouTube動画も見ました。
セミリタイアして暇がありすぎると人生がつまらなくなるとのこと。
人間はないものねだりな生き物なので、仕事をしていると自分の時間や暇が欲しくなり、仕事をしていなしと仕事をしたくなる生き物なんですね。
セミリタイア生活を始めて成功している人は
- 仕事以外に熱中できる趣味がある人
- 家族と幸せに暮らしている人
だいたいこの2パターンしか見たことがないとのことです。
ストレスのかからない生活はストレスになる
以上のように、完全なる安定や自由を手に入れながら、人生を失敗した・人生がむしろ悪い方向に行ったという人は多いことが分かりました。
場合によっては、適度なストレスや「明日がどうなるか分からない」という感覚が人生にハリを与えるのですね。
まとまった貯金より、「これで人生が終わるかもしれない」という全財産握りしめたギャンブルの方が人生を豊かにすることもあるな。
— ミニマリストたくと (@mini_tact) 2019年12月10日
正しいことが正しいとは限らない。#ミニマリスト
多くの人は「完全に安定した」「もう人生でお金の心配はない」とはまだ言えない状態で、「いつか安定したい」「安心を手に入れたい」と思いながら今を頑張る。その状態こそが一番安定しているということもあるということです。これは皮肉なものですね。人間とは不思議なものです。
35年ローンを組んで馬車馬のように働いたり、支払いができるかどうかギリギリの生活をするのは意外と理にかなっているのではないかと思ったり。
しかしミニマリストを辞める理由にはならない
いろいろと情報共有や考察をしてきましたが、個人的にミニマリズムは「自分が楽しいと思うもの以外を排除する」ものだと思っています。なので、「ミニマリスト生活をしていたら楽しくなくなった」というのは少しおかしいと感じますね。
ミニマリストのイメージとして、「部屋に椅子もベッドもない」みたいなイメージってあると思うので、そういうところを目指しちゃったのかもしれませんね。
ミニマリストといえば節約の印象もあるかもしれませんが、「ミニマリストは結果的に節約になる」「節約をしたいときに有利」というだけで、絶対にお金を使ってはいけないというわけでもありません。
むしろお金はバンバン使って「自分にとっての最良」とか「時間を節約できるもの」を揃えていった方がいいです。
ストレスや安心できないギリギリの生活が人生にハリを与えることはあると思いますが、じゃあ人生を豊かにするためにバンバン借金をして自分を追い込みますか?と聞かれたら答えはNOでしょう。そんなのは狂気の沙汰です。
ミニマリスト生活でコストのかからない生活をして、別の生きがいや熱中できることを探した方がいいでしょう。
まとめ【ミニマリストの落とし穴】
ミニマリズムはとてもいいものですし、人生を豊かにするものです。
これからミニマリストになりたい方は、いろいろな人のブログやTwitterを見て、「自分が取り入れられそうなところだけ採用すれば良い」です。
結論が、結局のところ「人それぞれのミニマリズムを見つけましょう」という非常に中庸でつまらないものになってしまいまして、大変申し訳ないですが、やはり自分のペースで生きるのが一番ですね。